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新たな竹の利用法


ずいぶん長くブログの書き込みを怠ってしまいました。
本来はこのようなかたちで発表したくはなかったのですが、あらたな竹の利用方法の一つとして急遽アップいたします。

上の写真は今年(平成25年)の2月頃に、富山県の主催で竹の利用法として竹のオガ粉100%でヒラタケ(一般にしめじ)を菌床栽培する講習会が一般向けに開催され、愚生も参加し自宅に持ち帰ってきのこが出てきたものを切り出してきた竹の容器に入れてみた写真である。

講習会ではビニールの袋の中に竹の滅菌されたオガ粉の中に植菌するまでの工程であったが、このようにする事で竹をより使っていける事と竹のオガ粉で培養した事を象徴できる商品として差別化していけるのではないかと考えている。



この写真は、以前(4,5年前)に林業技術センターのT氏に話をもちかけて、竹の容器に竹のオガ粉とブナ粉を混ぜてなめこを培養してもらったときの記録です。
彼は高校の同級生で同じ美術部だったということもあって、自分が竹容器とチップを細かく分別して提供し、いろいろと忙しい中に試験的にここまでしてくれたが、今後どのように商品化していくかという段階で、知的財産のことや生産業者との対応などに更に自身が煩わしくなるのと、愚生との商品化の考え方の相違によって商品化は頓挫した状態であった。
私としては、彼の協力が無ければこれ以上何もこの話を進める事もできずお蔵入りにするしかなかったが、後に彼の話では、この竹ナメコの映像を見た彼の上司がとても驚き興味を持ち、それの研究をもっと進めるように話したことを自分に言っていた事を記憶している。

仕方が無いと言えばそれまでだが、何かやりきれない思いでその後めひの園のT氏にお願いして、今度はヒラタケで2回ほど同様に試験栽培してみたが、培養室を使う事ができなかったので当時春頃だったか屋外でしてみたのだがうまくいかずそのままになってしまっていた。

今年の2月の講習会で、林業技術センターのT氏は講演の中で聴衆者から「どうしてこのような研究をする事を思いついたのか?」という質問に答えて「自分は気が進まなかったが、上司に言われてしかたなく始めた」と講演会の席には私も列席していたのではっきりと聞いてしまったのである。

今思い出してもほんとうに寂しい思いであった。
自分は彫刻を生業として何とかやってきた身なので、わからない事もたくさんあるだろうが、何を大切に制作してきたかと言えば、その大切な一つに発想或いは発案があります。これを大切にされていない社会って本当にどうなんだろうか?一個人の考えやアイディアが認められない組織や社会に失望してしまいます。

また再び竹のオガ粉を利用してきのこを育てる話が県の森林政策化主導で実施され来月の10月にもそれに関する行事があるらしい。
めひの園も竹のオガ粉を使ってヒラタケを本格的に試験培養生産しだしたというニュースがあった。

いろいろと辛い思いがこの竹きのこにあるが、竹容器のまま滅菌培養すると容器にカビが付くので菌床で発生させたあと竹の容器に入れたほうが見栄えもいいし、差別化した商品として生産数は限られても必ず世に出せる商品となるようこれからも地道に進めてく所存です。

尚、弁理士の先生によるとこれ位のアイディアでは知的財産等にもならないそうなので、先ずはブログの中で公開した次第です。

author:jigensya, category:-, 16:04
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2011年の個展発表作品から


 
昨年の銀座で発表した作品をいくつかアップしてみます。
他の映像は、ホームページの方にありますので参考にしてみてください。

先ず、この作品の素材は桂(かつら)の木です。

タイトルの「忘却」は、以前からよく聞いているアストールピアソラの楽曲の中でお気に入りの曲からイメージして制作したので、とってもおこがましいのですが、同曲と同じタイトルとして発表しました。

人が生きていく中で、忘れてはいけないものと忘れることによって次のステップへ進まなければならないという悲しいおもいを感じています。








                                             

次にアップしたのは、タイトルが「僅かな希望」という樟(くす)の木を用いた作品です。

前面の組んでる腕が大きな構成要素になっていると思います。どちらかというと祈るようなポーズで、意図としてはほとんど変わりはないのですが、どんな状況の中でも希望を信じたいというささやかな人の心を表したかったのです。
















                                    

最後にもう1点。
タイトルは「流れに向かう」
素材は樟(くす)の木です。

実は個展で発表した時のタイトルと変更しました。

タイトルなんてどうでもいいのかもしれませんが、
やはりしっくりこない時には、後で変えたりします

以前は「渡渉」というタイトルで川を渡るような意味でつけていましたが、より方向性を明確にと思い、
「流れに向かう」としました。

タイトルを変えてから、不思議と自分自身この作品が気に入ってことしの年賀状の写真に載せてしまい、今年の自分のスタンスを表明するような作品となったように思います。

彫刻家としてなかなか世の中の流れに乗れないでいる自分だけれど、そもそもそんな事気にして制作なんてしていられない。

逆にそのような潮流があるとすれば、むしろそのながれに逆らって向かうことも辞さない姿勢で望みた               いという決意表明です。                           
                                        



author:jigensya, category:-, 09:30
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新たな試み
  
   

アートヒートonダイヤモンドクロスに出品した作品です。

例年銀座の個展で出品している木彫作品を、近年手がけている竹のインスタレーションとコラボさせてみました。

反響は今一でしたが、自分としてはもう少し掘り下げて追求してみようと考えております。

次回があれば、また試みてみたい!
author:jigensya, category:-, 15:10
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2011年の事
 
アートヒートonダイヤモンドクロス展 2011 6.25〜7.18

長い間ブログの更新を怠ってしまいました。
年が新まっていざ思い返してみると、昨年は震災の後、自分にとってあっという間に時間が過ぎたように思われます。

震災の時には、様々な人々やそれこそ有名人はもちろん海外のアーティストもいろいろなかたちで
支援に立ち上がり連日テレビなどの報道で紹介されていましたが、その時には自分に何ができるだろうか?などの自問自答を繰り返していたように思う。

古い知り合いの彫刻家から、震災のチャリティー展への誘いがあり出品したが、結果的に自分の作品は1点も売れる事がなく金銭的な貢献ができなかった。

自分のように日々の暮らしにあくせくしながら何とか生活している者には、この震災に対してどのように向き合えばいいのかを考えあぐねていたのだが、結局、自然の大きな力に対して人間の存在の儚さをまざまざとみせられ、今、思い考えている事を後回しにしてはいけないという思いにかられ、たまたまいただいたグループ展の企画(上記写真)を先ずは手始めに実行した次第です。

グループ展の名称はアートヒートonダイヤモンドクロス、いろいろなジャンルの作家で地域に根ざしながら作家活動を展開している言わば同胞たちです。彼らの真に自由で豊かな感性を存分に発揮された展示になったように手前味噌ながら思っております。
このグループ展は、今年もまたリニューアルで展開できればと思い準備中ですが、決まればまたご報告いたします。

この後、また昨年の報告を順にしていきたいと思います。

                                          南部治夫
author:jigensya, category:-, 10:32
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夕映えの剣岳を仰ぎ見る
早月川・剣岳遠景 
夕日に映える剣岳

東日本大震災が発生してすでに1ヶ月が過ぎようとしています。
被災された地域の方々には心よりお見舞い申し上げます。と共に少しでも早い復興を祈念致します。

発生当日はちょうど午後3時に約束した来客と、地震はあったがその事も気に掛けながら話が熱くなり5時に帰られるまであっという間のつっこんだ会話ができたように思う。
しかし、その後やはり地震のことが気になりテレビをつけたが、東北各地方を襲う大津波や沖合いに発生した第2、3…波の津波、そして沿岸に見える数多くの渦巻きなど信じられない映像が次々と目に飛び込んできた。衝撃的であった。あまりにも巨大な自然の力とその中での人々の安否が気になる。その後の報道により被害の概要が分かるにつれ、その甚大さが明らかになってきた。

自分自身もしばらく何も手がつかない状態で、ただただ虚しく報道を聞きながらも時間を無為に過ごしてしまった。ただその報道の中で、津波で瓦礫の町に立ちすくんだ年配の方や、避難所で明るく前向きに生きながら話されている若者の言葉の中で、共通するのはこれだけの自然の猛威を経験されながらも、そこを離れずに、この故郷の地で復興に取り組むという強い決意を感じたのである。

これこそまさに「真のふるさと愛」ではないか!
すばらしい自然のなかで、すばらしい地域そしてふるさとを創ってこられた方々と、このような自然による大災害に合いながらもふるさとを復興させようとする志に、心からの敬意を表したい。
きっと、必ず日本一いや世界一のふるさとづくりを達成されん事を祈念いたします。それと共に学ぶことの方が多いのですが、自分なりに何かできることを自分のペースで考えていこうと思います。

東北地方の被災者の方々の言葉をかみしめながら、夕映えの剣岳を眺め、ふるさとに対する想いを新たにしました。




author:jigensya, category:-, 13:53
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彩色内裏雛


極彩色された内裏雛です。
彩色していただいたのは、京都の彩色家「中嶋正起」氏です。
優雅で落ち着きがあり上品な仕上がりにしていただき、生地の作とは全く違った魅力のある内裏雛になりました。
表情も目鼻口元がはっきりとして、きりっとしながらもやさしさも感じられる趣あるものとなっております。
author:jigensya, category:-, 15:46
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木彫内裏雛


数年前に制作し納めた作品ですが、所有者のご依頼により彩色することになりました。
ひな祭りは過ぎてしまって申し訳ありませんが、まだもう少しぎりぎり時期的に大丈夫かな?
彩色した作品は次の項にアップしていますので生地のものと合わせて是非ご覧ください。
内裏様とお雛様の左右の位置についてはあえて2パターンに配置しています。
author:jigensya, category:-, 15:43
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ブログ始めます


「龍眼の多事雑感」というタイトルで、折々の思うことをツラツラと綴ってみようとおもいます。
一彫刻家の戯言ですが、もし読んでいただきご感想いただければ嬉しいです。
ただ、お返事はできない事の方が多いかもしれませんので、あしからず了承いただきたくお願い申し上げます。

最初に選んだこの作品は一昨年富山の北日本新聞社ギャラリーに展示したものです。
タイトルは「出でよ!闇より」で、本体は樟、台座は欅、背面は神代の流木で材質は不明。
その前の年に東京のギャラリーGKで発表した作品をリニューアルしたものです。

特に何か評価を受けた作品という訳ではありませんが、このブログを始めるにあたって、
何となく、自然に、最初に見ていただけたら…と思いアップしました。
今後も自己の内面を見つめながら、その想いを忠実に表現するよう制作に取り組んでいきたいと考えております。
制作、或いは制作中の写真や、時折の気になった事柄などもアップしてみたいと思います。

無精者ですが、どうぞよろしくお願い致します。

                                                 南部 治夫

author:jigensya, category:-, 23:59
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